手術室認定看護師という働き方

認定看護師の分野である「手術室認定看護師」としての働き方について紹介します。

ドラマのイメージも強い手術室認定看護師

バイタリティーある女性のイメージ写真「手術看護認定看護師」は認定看護師の資格の1種で、手術看護の分野で熟練した技術や豊富な知識、経験を提供する役目を担っています。 ごく簡単に言い表せば、呼称の通り、外科手術を行うときに手術室で働く看護師のこと。 わかりやすいのが医療ドラマの手術シーンのとき、外科医が「メス!」と言ったら即座にメスを手渡すのも手術看護師の仕事です。 とてもかっこいいイメージがわくかもしれませんが、1~2時間で終わるドラマと違って実際の手術は5時間以上かかることもざらにあります。難しい手術になると10時間に及ぶ場合もありますし、中には1日に複数の手術が重なる日も。 緊張の連続ですが、それだけやりがいがあり、手術の成功や患者の退院時には充実感を味わえるのもこの仕事。 集中力を求められるので、体力や精神力があり、バイタリティーにあふれた人に向いている職業と言えるでしょう。

黄色のリボンのアイコン手術看護認定看護師 の資格を得る条件黄色のリボンのアイコン

真珠のアイコン保健師、助産師、看護師の資格を取得している。 真珠のアイコン実務研修を5年以上経験している。 真珠のアイコン認定看護師教育センターで6ヶ月以上の教育を受けている。 真珠のアイコン日本看護協会認定看護師認定審査に合格している。
手術看護認定看護師の医療現場での具体的な仕事には3つの役割があります。
黄色のリボンのアイコン実践黄色のリボンのアイコン
麻酔や切開への恐怖を持つことの多い患者。その不安や緊張感を和らげるために、手術前に心理的なサポートを行います。手術後の看護に生かせるように、手術中に患者の状態を的確に把握しておくことも大切。 また、術前術後の体温や体位の管理や、排泄ケア認定看護師等と連携して術後の合併症を予防することも大事な仕事です。

黄色のリボンのアイコン指導黄色のリボンのアイコン

患者の看護をしながら、手術の際の体位について、皮膚や神経損傷予防方法、体温管理方法などを指導します。 また、手術室のスタッフがEBN(科学的根拠に基づいた看護)を行えるように積極的に勉強会を企画することもあります。

黄色のリボンのアイコン相談黄色のリボンのアイコン

スタッフから悩みを聞き、看護方法について一緒に考えることも大切な仕事です。手術室の中のみではなく、看護全体の中心としての果たす役割も大きいと思います。